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食べ残せ!


食材を買うときにはなるべく腐らせないよう、ムダにしないよう
使い回しを考えて買い物をしているが、外食するときには
遠慮なく食べ残しをするようにしている。

世間にはいまだに「出されたものを残すなんてもったいない」
と、おなか一杯にも関わらず最後まで食べてしまう人が
たくさんいる。

僕は、そういう人たちは僕のあずかり知らない何らかの理由が
あるのでない限りは、「何も考えていない愚か者だ」と
思われてならない。単に子供の頃教えられたことにそのまま
盲従しているだけのことだ。
あまつさえ、それを自分の子供にまでしつけようとしている。
非常に愚かなことだ。

人間、栄養が足りてしまえば、それ以上に食うのは
「胃の中に食べ物を捨てている」のと同じことだ。
あまつさえ肥満や生活習慣病の原因になってしまう。

それでいて、やれダイエットだの病気だのとサプリメントを飲んだり、
薬を飲んだり、医者にかかったりする。

そうした産業活動や経済消費を他の、それこそ「飢えた国に
食料を援助する活動」にでも振り向けたらどうなんだ、と言いたい。

そもそも、今の外食産業の大半は「消費者の健康のため」に
食事を製造してはいない。
高カロリー、高脂肪、濃い味付け、必要以上のボリューム。
より「売るため」の商品として食品を製造している会社が大半だろう。
(もちろんそうでない会社や店があるのも知っている。しかし
それはかなり少数派のはずだ)

そもそも、人間が一日に必要な総カロリーを考えたら、一食の
食事にあれだけのカロリーが必要なはずがない。
しかし、人間の体によい食事を提供していたのでは経済競争に
負けるから、「売るため」の食事を提供せざるを得ないのだ。

要するに外食産業が供する食事は、「食品」である以前に
工業製品であり、商品なのだ。

こんなものを、まともに完食していて健康が保てるわけがない。
もちろん、食事をする店やオーダーを極力選ぶことも大切だが、
毎食毎食そういう店にばかりも通っていられない。
なるべく残さずに済むようなメニューを選ぶことは大切だが、
「自分には必要以上に多い、高カロリー過ぎる」と思えば、
迷わず残す勇気も必要なのだと申し上げたい。

「もったいないから全部食べなさい」などという幼稚な意見を
子供に押し付ける前に、必要なだけの栄養摂取の知恵を教える
ことのほうが遥かに大切ではないのか。

だいたい、一日にコンビニから捨てられる賞味期限切れの弁当が
どれだけあると思っているのか。
ファーストフード店の廃棄物はどうか。

「もったいない」という言葉を振りかざすならば、コンビニやファースト
フード店の現在の食材廃棄に触れずして、なにを偉そうに
語るのか。

…それにしても、もしも食べ物を粗末にしてバチがあたるというなら、
日本中の外食産業、コンビニの関係者はみな地獄に落ちるだろうな。
(彼らを非難しているのではない。彼らは、経済活動的に
極めて自然で当然なことをしているだけだ。悪いのは無知無思考の
消費者なのだ。地獄に落ちるなら、日本人みなもろともだ)

それと、日本の農業政策に携わっている政治家もみんなそうだろうな。
なにしろ、「コメを作るな」といってるんだからなあ…。
それに、「コメは日本の命」などとほざくくらいなら、コンビニの弁当の
廃棄問題にはなんとコメントするつもりなのだろう。

みんな、遠慮なく食べ残せ。
それを続けていれば、自然と外食産業側で、「オーバースペック」の
部分は自然と省いていくようになる。阿呆が豚のように食らうから、
いつまでたっても、「ボリューム満点!」の食事が販売され続けるのだ。

経済とは、そういうものだ。
by y_hisakata | 2005-01-26 01:40 | ふと思ったこと
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